2008年10月11日

元若ノ鵬「大海、魁皇と八百長」/大相撲

大麻所持で逮捕され、日本相撲協会を解雇された元若ノ鵬(20)=本名ガグロエフ・ソフラン氏=が11日発売の「週刊現代」(講談社)で、大関千代大海(32)、魁皇(36)と八百長を行ったと発言している。6日発売の同誌では大関琴欧洲(25)らと八百長したとしており、今回は第2弾。


 記事によると、八百長を行ったのは今年7月の名古屋場所。翌日に千代大海戦をひかえた6日目の魁皇戦前、千代大海の付け人から「転んでください」などと持ちかけられた。直後に同じ付け人から「(当日対戦の)魁皇関も助けてください」などとも説得され、両取組とも事前に付け人から取り口を指示され、故意に敗れたという。

 その後、名古屋場所の終盤、千代大海とともに支度部屋に入ってきた付け人から、折りたたまれた割(取組表)に包まれた10万円の束10個を渡された。魁皇からは、場所後の北海道遠征(8月5、6日)で同じ千代大海の付き人から100万円が入った細長い封筒を渡されたとしている。

6日発売の「週刊現代」に元幕内若ノ鵬が大関琴欧洲と十両春日錦から八百長を持ち掛けられたと告白する記事が掲載された問題で、日本相撲協会は同日、両力士から事情を聴いた。

 記事で元若ノ鵬から「100万円で白星を買った」とされた琴欧洲は「うそばっかり書いてる。傷つけられた」と完全否定。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)も「ひどすぎる。一生懸命やっている力士に失礼だ」と不快感を示した。

 春日錦も「(若ノ鵬とは)口もきいたことがない」と否定。伊勢ノ海理事(元関脇藤ノ川)は「両力士とも(八百長を)完全に否定していた」と話し、法的手段については「今のところ考えていない」とした。

 また同記事で、夫人が経営する会社が販売している帯や羽織を春日錦が関取衆に売っていたとされた件で、再発防止検討委員会が春日錦に厳重に注意。本人は謝罪した。



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2008年10月03日

朝青龍「まったくのウソ」八百長否定も具体性欠け…

日本相撲協会と力士らが八百長疑惑記事を掲載した週刊誌「週刊現代」の発行元の講談社などに名誉棄損で損害賠償と謝罪広告を求めた民事訴訟で、横綱朝青龍(28)が3日午後、原告側証人として東京地裁に出廷した。証言台に立った横綱は八百長の記事について、「まったくのウソです」と全否定した。ただ、否定するのみの答弁に終始しただけで具体性はなく、疑惑を完全に払拭できるものではなかった。

 午後2時すぎ、淡い灰色の和服で出廷した朝青龍はすっきりした表情で証言台に向かった。

 記事にある八百長については、「ウソです。まったくのウソです。そういうことはありません」とだめ押し気味に否定した。懸賞金が八百長の資金に使われたと指摘されているが、「まったくウソです。(懸賞金は)モンゴルに送ってます」と語った。

 一連の報道を否定する朝青龍は出廷に備え、相撲協会側の弁護士らと数回にわたって打ち合わせた。この日午前、執筆者の武田頼政氏と、かつて週刊誌上で八百長を告白した元小結の板井圭介氏が被告側の証人として出廷した。

 朝青龍は武田氏について聞かれると、ジロリと本人をにらみ、「とても悲しいです。いろいろなことを言われ、情けない気持ちです」と述べた。また、「稽古量が足りないと言われるが」と問われると、数回にわたって「答えなくてはいけないのか」と被告側弁護人と押し問答を繰り返した。

 懸賞金の帳簿を誰がつけているのかについて、「分からない」と答えた朝青龍だが、「総額はどうして分かるのか」と突っ込まれると、「それは不思議ですね」と答え、法廷内の失笑を買っていた。

 板井氏は証言で、現役当時に八百長に関与したと認めた上で、「横綱、大関は一番につき70−80万円を他の力士に渡して負けるよう頼んでいた。下位の力士は、1勝1敗の貸し借りが原則だった」と証言。取組の8割近くが八百長だったと話した。武田氏も「記事で指摘した当時、朝青龍が中心になって八百長をしていた」と証言した。

 訴状によると、同誌は昨年2月3日号から3週にわたり、「横綱・朝青龍の八百長を告発する!」などの見出しで記事を掲載。朝青龍は対戦相手から1回平均80万円で勝ち星を買っていたなどと記載した。





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2008年09月29日

元若ノ鵬“八百長疑惑”暴露…被告側証人として出廷も

大麻所持容疑で逮捕され、日本相撲協会から解雇されたロシア出身の元若ノ鵬(20)=本名ガグロエフ・ソスラン=が29日午前、東京都内で記者会見を開き、「幕内に上がったらアンフェアな取組を強いられ、お金を渡された」と、現役中に八百長があったことを暴露した。大相撲の八百長疑惑を報じた週刊誌「週刊現代」の記事で名誉を傷付けられたとして、協会側と横綱朝青龍ら力士が発行元の講談社などを相手取った損害賠償請求訴訟では、被告側証人として出廷することも明らかにした。

 「現在の相撲協会は汚いです。たとえ私が戻れたとしても今のままでは我慢できません。何をされるか分からないからです。やっと幕内に上がれたと思ったら無理やりにアンフェアな取組を強いられ、お金を渡されました」

 黒地の着物姿で会見に臨んだ元若ノ鵬は用意されたロシア語の書面を読み上げ、自身が八百長に関与していたことを告白した。

 八百長が表面化しないことについては、「断ったりすると、『かわいがり(しごき)をするぞ』と言われました。このことは親方たちも知っていたにもかかわらず、相手に注意すらしてくれませんでした。なぜなら親方たちも現役時代にアンフェアな戦いをしてきたからです」と指摘した。


元若ノ鵬は手元の告発文に目を落としながら、慎重にロシア語で読み上げた。ただ、相手の力士名や時期、受け取った金額に関しては、「今日はこれより詳しいことは話さない。裁判で話します」と具体的な説明を避け、八百長の物的証拠についても「私自身が目撃者、証人です」と話すにとどめた。

 相撲界をめぐる不祥事は昨年起きた時津風部屋の傷害致死事件から始まり、再発防止検討委員会が組織されるなど再生に向けて動き始めていた。

 その矢先の今年8月、元若ノ鵬が大麻所持容疑で警視庁に逮捕された。協会全体の潔白を示すために実施された抜き打ち検査では、ロシア出身の露鵬、白露山兄弟から陽性反応が出て解雇された。元若ノ鵬は、自身の解雇処分が厳しすぎるとして、処分の無効を訴え、地位確認を求める訴訟を東京地裁に起こしている。

 元若ノ鵬はロシア出身力士2人の解雇に触れ、「(相撲協会は)大麻など吸っていないという露鵬、白露山に解雇という大変重い処分を下しました。それにもかかわらず、本当に大麻を吸っている力士や親方には何の処分もしないのはどういうことかと思います。このことも今後、私の知っている限りのことを話したいと思います。その他の相撲協会の中で行われている悪事の真実についても話したいと思います」と、大麻問題についても暴露していくことを表明した。

 週刊現代側の証人となる目的については、「大好きな相撲をきれいな世界に戻したい、その中でもう1度私の夢をかなえたいという思いと、外国人力士の名誉回復のためです」と語った。

 八百長疑惑をめぐる裁判は東京地裁で係争中で、週刊現代の担当者によると、10月3日の次回弁論で元若ノ鵬の証人申請をする。

 一方で、露鵬、白露山が週刊現代側の証人となる可能性について、週刊現代の担当者は「それは言えません」としながらも、両元力士との接触に関しては「否定はしません」と、打診していることを示唆した。

 大相撲の八百長疑惑が明るみに出る可能性があるだけに、会見場にはテレビカメラ24台を含めた報道陣約100人が詰めかけた。しかし、質問が認められたのは3人の記者だけで、午前11時に始まってからわずか10分で打ち切られた。

 担当者は「ご本人(元若ノ鵬)が裁判の中で答えると言っているので、質疑応答は長くても短くても同じ」と説明したが、報道陣からは「とても報道機関の開く会見とは思えない」「昨日流してきたファクスと内容が同じだ」といった声があがっていた。
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2008年09月24日

朝青龍 進退…言葉濁す

大相撲秋場所を途中休場した横綱朝青龍(27)=高砂部屋=は24日朝、東京都墨田区の高砂部屋で取材に応じ「先場所(名古屋場所)後に(左ひじの)ケガを治す暇がなかった。勝ちたい気持ちで準備をしたが、結果を見るとついてこなかった」と心境を明かした。

 2場所連続途中休場の朝青龍に対し、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は復帰場所で進退がかかるとの見解を示しているが、「そういうことは一切考えていない。場所中に騒ぎとなり、他の力士に迷惑をかけている」と言葉を濁した。

 左ひじの治療については「いろいろな意見がある。早く治す方法を考えたい。モンゴル帰国も分からない」と話し、10月12日に始まる秋巡業への参加に関しては「まだ前は見ていない」とした。

 ただ「九州(場所)までには15日間、相撲を取れる状態にしたい。やる気はもちろんある」と強調、九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)での再起に意欲を示した。


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2008年09月18日

納得する判断基準を 大相撲立ち合い問題

 朝青龍−稀勢の里戦は、成立したものの、ビデオ映像で確認すると、朝青龍の左手は明らかに土俵についていなかった。武蔵川新理事長の通達で今場所から立ち合いが厳格化され、3日目の白鵬−琴奨菊戦では琴奨菊の手つきが不十分と審判長が判断し、白鵬の投げが決まった後にやり直しになっている。しかし、この日は違った。

 貴乃花審判部副部長は朝青龍の手つきを認めたが、武蔵川理事長は「私にはついていないように見えた。せっかくよくなっているのだから、徹底してもらいたい。立ってから止めにくいのは分かるが、もっと大きな声を出してほしい。今日のは残念だ」と述べた。

 ほかにも後味の悪い一番があった。垣添−北大樹戦で、北大樹の手つき不十分で取組中にやり直しとなった。手をついて立ち、止められるまで攻勢だった垣添は、取り直しの一番で敗れた。

 垣添自身に問題はなく、支度部屋では「しようがない」といいつつも落胆の色はありあり。相撲の立ち合いは「永遠のテーマ」といわれるほど難しい。だが、協会トップがルールの徹底を指示したからには、誰もが納得する判断基準が求められる




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2008年09月09日

<大相撲大麻疑惑>「仕切り」なき裸の王様

北の湖理事長には、最後まで辞任の意思はなかった。理事会では「弟子を信頼している。再検査を」と言い続けた。しかし、再発防止検討委員会から、露鵬、白露山の両力士が6月のロス巡業で大麻を入手していたと告白した事実を明らかにされ、ついに決断せざるを得なかった。

 両国国技館のこけら落としは85年初場所だった。初日、2日目と負けた横綱・北の湖は3日目に引退する。一度も両国国技館で勝てなかった横綱になった。それでも「花は桜木、人は武士」を体現する散り際、引き際の見事さにファンはうなった。それから23年。引退して一代年寄になり、「北の湖部屋」を創設。委員、監事、理事から理事長と駆け上がり、日本相撲協会の横綱になった。

 だが、順風満帆ではなかった。日本人の入門者は大学相撲出身が多くなった。外国出身力士も増える。出世が早いから「ちゃんこ」の作り方や、着物の畳み方が分かる前に部屋の頭になる。近年の大相撲の伝統、文化の継承への不安、懸念が声高に言われた。

 彼らにどんな指導をするか、理事長に負わされた責任はかつてないほど重くなっていた。

 不祥事の度に「弟子の指導は師匠の責任」と、問題を先送りにしてきた。この姿勢が裸の王様につながっていく。今回、弟子が師匠に内緒で大麻入手を告白していたこともその証拠だ。

 かつて角界は中学卒業後に入門してくる力士がほとんどだった。学歴はなくても、引退後に先達や周囲から吸収した知恵が生きた。大相撲を愛してくれる政財界人や文化人との交流の中で、カリスマ性や運営法を学んだ理事長もいた。しかし、北の湖理事長はそうしたことを嫌った人間だ。その感覚をたしなめる人物も周囲にいなかった。

 現役引退でみせた潔さとは対照的な追いつめられての辞任。しかし、会見では肩の荷がおりた表情だった。
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北の湖前理事長「深く反省」、新理事長は「一丸で頑張る」

大相撲の幕内力士の露鵬(28)(大嶽部屋)と十両の白露山(26)(北の湖部屋)のロシア人兄弟から大麻吸引の陽性反応が出た問題で、日本相撲協会は8日、理事会を開き、辞任した北の湖前理事長(55)の後任に、武蔵川事業部長(60)(元横綱三重ノ海=本名・石山五郎)を互選した。

 露鵬と白露山は大麻吸引を否定したまま解雇処分となり、露鵬の師匠の大嶽親方(元関脇貴闘力)は、「委員」の資格を外され、平年寄に降格した。

 現役力士の解雇は、大麻取締法違反(所持)で、逮捕された元若ノ鵬(8日に処分保留で釈放)以来。北の湖前理事長は理事にとどまり、間垣理事(元横綱2代目若乃花)の辞任に伴い空席だった春場所担当部長を務める。

 理事会は冒頭、再発防止検討委員で協会アンチドーピング委員会の大西祥平委員(慶大スポーツ医学研究センター教授)から、専門機関による両力士の尿検体の分析結果が報告され、世界反ドーピング機関(WADA)が定めた基準値と比べて露鵬が5倍、白露山は10倍の大麻成分が検出されたことが明らかにされた。

 この報告を受けて、北の湖前理事長は当初、一時的に理事長職を休んで、理事長代行を立てる意向を申し入れたが、これは受け入れられず、辞任に追い込まれる形となった。任期の途中で理事長が辞任するのは、相撲協会の不明朗な経理問題が国会で追及されたことに絡み、1957年に割腹自殺を図った出羽海理事長(元横綱常ノ花)以来。

 記者会見した北の湖前理事長は、「私が師匠として至らなかったことを深く反省している。今は申し訳ない気持ちでいっぱい」と頭を下げた。

 武蔵川新理事長は相撲界の信頼回復に向け、「色々な事件が起き、指導する立場も難しくなっている。腹を据えて、協会一丸となって頑張りたい」などと述べた。

 ◆武蔵川理事長=1963年名古屋場所初土俵。75年九州場所で初優勝を遂げ、大関に昇進。79年名古屋場所後に、31歳で第57代横綱に昇進した。80年に引退し、武蔵川部屋を創設。横綱武蔵丸のほか、出島、雅山、武双山の3大関らを育てた。
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2008年09月04日

大嶽親方「やっていない、と言う弟子を信じる」

露鵬が所属する大嶽部屋の大嶽親方は3日午後、東京都江東区の部屋前で、報道陣に「やっていない、と言うから、弟子を信じている」と露鵬について話した。

 露鵬とのやりとりについては「やってません。そうか、やっていなかったら良し。それ以上は何もないです」と話した。「親方にとって弟子は大事な子どもですから、やっていないと言うから、弟子を信じている」と繰り返した。

 再検査が陽性だったらどう対応するのかと聞かれ、「それはわからないですから」と話し、入り口の扉を閉めて会見を終えた。

大相撲の露鵬、白露山の両力士が尿検査で大麻の陽性反応を示した問題で、日本相撲協会は3日、採取した尿の精密検査を4日以降に専門機関に依頼すると発表した。検査には最低でも48時間かかるため、結果が分かるのは早くても6日になる。

 陽性反応は2日に行われた簡易検査で出たが、両力士は薬物使用を否定。相撲協会は、世界反ドーピング機関から国内で唯一公認されたドーピング検査機関の三菱化学メディエンス(東京都港区)に精密検査を依頼し、その結果をもとに薬物使用の有無を確認することにした。

 簡易検査を担当した大西祥平・慶大スポーツ医学研究センター副所長は3日、東京・国技館で記者会見し、「採取した尿は今日中に提出する」と述べたが、その後、協会が提出が遅れると発表した。理由は明らかにしていない。

 会見で大西副所長は、露鵬が痛み止めの注射を打っていたと主張していることについて「鎮痛剤を打った時に簡易検査で陽性反応を示す可能性はある。精密な検査をすれば(大麻かどうか)すべて区別できる」と話した。



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北の海理事長が検査結果公表方法で抗議

簡易検査による陽性反応が限りなく“クロ判定”と報じられたことで、北の湖理事長(元横綱北の湖)が検査担当の大西祥平氏に3日、「力士の権利が侵害されている」と抗議した。大西氏も「抗議は無理もない。露鵬と白露山にプレッシャーをかけたのならおわびしたい」と頭を下げた。

 協会は当初、精密検査を終えて氏名を公表する予定だった。しかし露鵬と白露山が引き留められていることを報道陣が察知したため、簡易検査結果の段階で公表。大西氏は「精密検査で結果がくつがえることもある。精密検査の結果が正式な結果」と、まだ“クロ”ではないと強調した。

日本相撲協会の抜き打ち検査で2日、ロシア出身の露鵬と白露山の兄弟力士からも大麻に対する陽性反応が出た。「他の力士もやっているのでは」。元若ノ鵬の逮捕後にささやかれた疑惑がさらに広がった。

 8月に警視庁に逮捕された元若ノ鵬は調べに対し、「自宅や(所属する)間垣部屋の自室で何回かに分けて(袋の)大麻を吸った」と所持、吸引を認めた。

 「若ノ鵬逮捕」の直後から、連れだって遊んでいたという露鵬や白露山らロシア出身力士には疑いの目が向けられ、角界では大麻をやっているとされる力士の実名も飛び交う騒ぎとなっていた。

 元若ノ鵬が逮捕された当時、謝罪会見した北の湖理事長は「まさか信じられないという思いだった。びっくりした」と答えていた。

 さらに、報道陣からは「(北の湖部屋の)白露山には(大麻について)聞いたのか」との質問が飛んだが、北の湖理事長は「電話で『こういうことはないな』と率直に聞いた」と答え、所持や使用はないとの認識を示していた。

 それからわずか2週間あまり。協会トップの足もとから信頼が崩れ去りかねない事態となった。

 北の湖理事長は2日、「(弟子の)白露山は2週間前に(警視庁から)事情聴取されたときに何も言われなかったが、(今日の)検査でちょっと出たようだ。疑いがあるというなら、よく調べてもらえばいい。(露鵬を含め)2人とも疑いがあったと聞いている」と神妙に話した。

 ここ数年の角界の不祥事続きは異常ともいえる。特に、年々数が増える外国人力士を巡る騒動は、もはや日常茶飯事といってもよい。

 エストニア出身の把瑠都がまげを結わず、Tシャツ、短パン姿で深夜の繁華街を歩いていたとして、尾上親方とともに厳重注意を受けた。元若ノ鵬も「“粗暴さ”は数多い外国人力士の中で目立つ方だった」(角界関係者)。そして今回新たな疑惑が浮上した。「(大麻事件が)二度と起こらないようにするのが私の責任」と話していた北の湖理事長の言葉はむなしく響く。


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2008年08月31日

モンゴル巡業:初日は白鵬がV「うれしい」…会場ほぼ満席

大相撲モンゴル巡業が27日、当地で開幕。会場となった朝青龍の親族経営の民族サーカス場には約2700人が詰め掛け、ほぼ満席となった。

 冒頭にエンフバヤル大統領らのあいさつの後、日本では見られない「モンゴル仕様」の演出が続いた。幕内土俵入り後、モンゴル出身の幕下以下の力士全員が土俵上に整列。一人ずつ紹介された。また、朝青龍の土俵入りでは長男のジャミアンドルジちゃん(2)も抱かれて上がり、露払いの北勝力の腕の中で土俵入りを見つめた。

 しかし、旭天鵬、時天空、光龍ら関取が子どもに胸を出す演目では、モンゴルの「子ども力士」も全員まわし姿になるなど、日本の相撲文化に触れる機会も組み込まれた。

 取組では「カイオー」の勝利にファンは大騒ぎ。高見盛は「タカミサカリ」の声援がかかると勢い余って、土俵の向こう側に構えたカメラマンにまで思い切り塩をかけて場内を沸かせた。ファンは「想像していたより体が大きい」「立ち合いでぶつかる音がすごい」と驚いた。

 朝青龍は「日本人、外国人関係なく声援を送ってくれる。相撲愛に国境はないね」とご機嫌だったが、トーナメントは準々決勝で弟弟子の朝赤龍に敗れた。初日の優勝は白鵬で、「地元だから余計にうれしい」と笑顔を見せた。トーナメントは28日にもあり、優勝者が異なった場合は決定戦を行う。 

 ○…初日優勝の白鵬は、前夜にウランバートルに着いたばかり。決勝まで4勝して、目前の両親に晴れ姿を見せた。「久しぶりに何番も取った」と息も切れ切れ。前夜の大統領晩餐会が吹きさらしで寒かったことを聞き「(足止めされていた)韓国にいた方がよかった」と本音もチラリ。しかし、28日の優勝決定戦の権利も得て「汗をかいて風邪も治った。あした頑張って盛り上げるよ」と笑った。

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